オーストラリアで胃腸炎になった・続き

前回最後に書いた「腹がったたこと」を

わざわざ書くべきなのかどうか迷っていたら一年経っていました。

でも書くことに決めました。

 

 

前回、長女を連れて救急を訪れた際、

「まずはじめにトリアージがあるよ」と書いたのですがその時の話。

 

トリアージでは

 

・ここに来た理由と症状の説明

・体温、心拍数、血中酸素濃度の測定

 

 

などがあるのですが、問題は体温測定のとき。

50代くらいの横柄な感じのするナースだったのですが、我が家で使っているものと同じ、テルモの体温計を

雑に長女の脇にはさみました。(よくあることです)

 

私がはさみ直そうととすると、

「それは問題ないから、さわるな」

といわれ、そのままにしていました。

 

音が鳴ったので取ってみてみると、37.3℃という数字が点滅しています。

 

前述のとおりその体温計は我が家のものと同じなので、点滅数字は正確に体温を測れていないことを意味するというのは、説明書を読んで知っていました。

 

なので

「数字が点滅しているのでこの体温は正しくない可能性がある。もう一度測ってもいいか?」

と訊いたところ、

 

 

もう、そのひとことでナースの機嫌がすこぶる悪くなってしまいました…。

 

 

「私が検温したのだから間違っているはずがない。」の一点張り。

点滅しているものを見せても、

「これはちゃんと測れている。熱なんかないじゃないか!」と…。

 

また私が

「この子は熱が高いとけいれんを起こすことがあるので、解熱剤を飲ませてほしい。」

と、頼むと

 

「熱がないのだからけいれんは起こさない。解熱剤は必要ない。」と。

やばくない?

 

…これ以上逆らうと医者に合わせてもらえない可能性があり、それよりも長女のことが心配だったのでその場は引き下がりました。

 

 

そして待合室で待つように言われました。

私の前に待っている人はいなかったので、すぐ呼ばれるだろうなと思っていました。

 

すると、赤ちゃんを連れたお母さんが来ました。

その子のお母さんはにこやかで、ナースと談笑しています。ほぼ待つこともなく、すぐに呼ばれて行きました。

 

さらに6歳くらいの女の子を連れた家族連れも呼ばれました。

 

こんなことは書きたくなかったのですが、両方とも白人の家族でした。

 

 

その後も永遠に待たされ、その横柄ナースの勤務時間が終わったのか、別のナースに代わりました

 

すると程なくして、私たちと、その後に待っていた移民系の家族(6歳の子の家族より先に待っていた)が呼ばれ、お医者さんに会うことができました。

 

 

どうしても考えてしまいます。

(あの横柄ナースがわざと後まわしにしたんじゃないか)と…。

 

 

先に呼ばれた子供たちの方が緊急性は高かったのかもしれませんが、私の眼にはそうは見えませんでした。

普通に座ってお菓子やジュースを食べていたし、

赤ちゃん連れのお母さんも余裕があるように見えたので。

長女は座ることもできず、椅子に横たわってぐったりしていました。

 

 

 

 

現在、Black lives matterが世界中で広がっています。

オーストラリアには人種差別が一見ないように見えます。

私もこの国を嫌いになりたくなかったので、そんなはずはないと自分に言い聞かせてきました。

(このこと以外にも、おかしいな?と思うことは何度もありました)

 

先日レバノン人のママ友と、彼女の子供時代の話をする機会があって、

彼女が保育園・小学校に通っていた時は、他の子供たちが公然と彼女を仲間外れや暴言の対象にし、先生もそれを注意しないどころか助長しているような状況だったと…。

 

 

調べてみると、オーストラリアで白豪主義が終わりを迎えたのは1973年のこと。

1873年じゃないですよ。

思ったより最近だな…っていうか、現在50歳より上の人たちは、子供時代に思いっきりその教育を受けているし、その親に教育された子供たちが私たちの世代以下ということになります。

 

レバノン人の彼女は移民法が施行されてから10年ぐらいは経っていたくらいの時期に渡豪したはずなのにその状態だったわけです。

 

むしろこの2020年に差別意識が全くないというほうが不自然ですよね。

 

 

あの時のナースがなぜあのような態度だったのかはわかりません。

ただ一つ思うことは、

 

あのとき名札で名前を確認して、病院の上の方にクレームをいれるべきだった。

「人種問題にかかわらず、嫌だと思ったらしっかり文句を言う」

 

ほんっとにこれは苦手ですが、人生の課題です。