オーストラリアで胃腸炎になった

 

先週、次女が熱を出しました。

 

痙攣もあったので救急車を呼び、

病院に着いたら大量に嘔吐。

痙攣と嘔吐ということで脳へのダメージを疑われ、

血液検査をしました。

検査が終わった直後、またも大量リバース。

その間全然水分も取れず。

 

救急では凍らせた経口補水液的なものが用意してあって、

発熱しているときには与えられるのですが、それすら受け付けない状態でした。

そしてその後はこんこんと眠り続ける娘…。

いつもなら熱があっても割と元気なのに…。

 

血液検査の結果待ちをした後に尿検査をするということで

長丁場になりそうだと思い、

夫と交代して汚れた服を着替えたり、必要なものを取りに一旦家に帰ることに。

 

一時間ほどして急いで病院に戻ると、次女は目覚めていましたが、

なんとサンドイッチ(スライスチーズが一枚挟んである)を食べているではないですか。

これ、子育てしているお母さんならわかると思いますが、

「いやいやいや…今それ食べさせちゃダメでしょ。」と、夫に言うと、

 

「医者が食べていいって言ってた。」

「ナースがこれ食べろと言って持ってきた。」

 

とのこと。

そして夫が家に帰った直後、はい嘔吐。

サンドイッチを食べさせた医者は、

血液検査に異常がないので尿だけ取ったら帰っていいと言っていたのですが、

3回目の大量リバースを見て

「やっぱり吐き気止めを飲んで、点滴しましょう。」と方針を変更。

 

そこから一時間ほど点滴して、

やっとおしっこが出たのでナースに渡し、

結果が出るまで、

もしくは夫が迎えに来るまでの間もう少し点滴させてほしいと頼むと

(トイレに行くために点滴のコードを外していた)、

 

「もう必要な量のおしっこは出たし、口から飲めばいいでしょ。怠けるんじゃないわよ。」と、ひとこと。

 

ちょうどシフトの時間だったらしく、

片づけを始めていたのも関係あるのかもしれません。

半分以上残った点滴のバッグは流しに捨てられてしまいました。

こんなとき、日本の小児科って素晴らしいなと思うんです。

なぜなら

 

・嘔吐直後に食べ物を与えない

・食事から気を付けてくれる(消化の良しあしなど)

・自分が帰りたいからという理由でさっさと仕事を切りあげず、

 引継ぎするなどして責任をもって診てくれる

 

 

 

そしてその数日後、今度は長女が深夜に嘔吐。

次女の時より頻回で、

やっぱり水も飲めない、飲んでも吐いてしまうので朝方に救急に行くことに。

 

walk-inだとまず受付でメディケア(日本でいう国保)のナンバーや住所を聞かれ、

その後triage nurse (重症度を見分ける看護師)が症状を聞いたり、

子供の状態をチェックします。

 

ここでtriageされ、

緊急性が高い子供が先にドクターに見てもらうことができるのですが、

実際この順番には、親のプレゼン能力が大いに関係します。

 

一般的な日本人のように

我慢づよく、騒がない、呼ばれるのをひたすら待つというような姿勢でいると、

どんなに辛くても、何時間も待たされます。

一方でナースと楽しそうに談笑しているようなコミュニケーション能力が高い親は

早く呼ばれることが多いように見えます。

もしかして本当に緊急性が高かったのかもしれませんが、そしたら親は笑っていられないと思うのですが、どうなのでしょう。

それとも、どんな状況でも前向きに楽観的にふるまうように教えられてきたのか、この国で生まれ育っていなければわからないところです。

 

待っているのは移民ばかりということもしばしばで、

でもこれは差別ではなくて、

言葉の壁とメンタリティの違いがあること、

自分から何度も催促しないと本当に、純粋に気づかないだけなんだ、と思っています。

なので初めに多少大げさに症状を話すか、

待っている間に具合が悪くなったと感じたり、本当に辛そうだと思ったら、

その都度、具体的にしっかり伝える必要があります。

そしてそれを気持ちよく相手に伝えられる英語力。

事実をそのまま伝えるだけでは、ナースの頭にちゃんと入っていきませんから。

(この国ではナースのレベルで個人裁量が大きいので、

担当によって、印象と受けられるケアの内容がかなり違います。怖っ!)

 

 

 

話がそれましたが…。

 

しばらくして呼ばれて、個室で診察開始。

長女は待っている間に前述の凍らせた経口補水ジュースを舐めていたのですが、

それも吐いてしまったのですぐに吐き止めの薬を与えられ、

その後は一時間、5分ごとに13mlずつ与えられたジュースを飲ませ続けて様子を見るようにとのこと。

(これのオレンジ味とブラックカラント味)

途中で個室を開けるために、廊下のソファで継続。

一時間半後、やっと尿が出たので帰宅しました。

 

長女も起き上がれない程度にはぐったりしていて、

しかもそのジュースの味が本当に嫌だったようで、飲むたびに嗚咽。

泣きながら一時間耐えていました。

飲まないと脱水症状になるのではないかと思い必死にジュースを与えていましたが、

いっそ点滴にしてくれれば…と、何度も思いました。

 

それにしても、こちらで試したイオン飲料はどれもあまりおいしくなくて、発熱時の水分補給は毎回頭を悩ませます。

普通のスーパーで売っているスポーツ飲料はまだましですが、どうしても酸味と香料がきつくて、体調が悪いときは飲みづらいんですよ…。

いまだに「これなら嫌がらず飲んでくれる!」というのは見つけていません。

水は大好きですが、塩分・糖分も必要なので。

日本のポカリが恋しい。

 

幸い二人とも、翌日にはおじやが食べられるくらいまで回復したので良かったです。

 

 

今回の忘備録

・胃腸炎になったときは吐き止めの薬を飲むと、水分が取れるようになる。

・救急にかかるなら、人が少なく、ちょうど朝から勤務のお医者さんが出勤してくる

 6:30くらいにいくと待つ時間が比較的短い

・自分は必要だと思ったことは、臆さずどんどん伝えた方が身のため。

・一時帰国時はポカリの粉必須(賞味期限注意)

 

 

自分への覚書のため、まとまりのない文章になりました。

これ以外に非常に腹が立った事案もあったのですが、

今はまだ整理ができていないので書きませんでした。

 

 

ではこのへんで。